2015/07/18

グラデーションのトーンジャンプを改善

 Illustrator

 動作環境: Adobe Illustrator CC(2015), Windows8.1

Illustratorでグラデーションを使用した場合、トーンジャンプの発生は避けられないと思います。
編集中は気付きにくいかもしれませんが、画像ファイルに書き出したタイミングで気付いたりします。(色の組み合わせによってはかなり目立つ場合も)
その箇所だけPhotoshop等で編集してから、再びIllustratorに戻すというやり方もありますが、ラスタライズされた画像に変換される為、場合によっては後々の作業の選択肢を狭めることになるかもしれません。

そこで、Illustratorだけを使用して、可能な限りトーンジャンプを改善してみたいと思います。


以下の画像は、トーンジャンプの例です。




JPGに書き出した後、グラデーションを施した箇所を拡大してみました。左上から右下に向かって、斜めに縞模様が入ってしまっています。
この箇所に、Illustratorの光彩拡散を適用して、ホワイトノイズを加えることにより改善してみようと思います。

メニューより、光彩拡散を選択します。

[効果] - [変形] - [光彩拡散]


「きめの度合い」の数値を大きくすることによって、よりトーンジャンプを目立たなくする効果が得られます。



適用の結果、以下のようになりました。



かなり改善されました。通常のサイズに戻せば、ほとんど気付かないレベルです。

この方法のデメリットとしては、

  • ファイルサイズが大きくなってしまう(書き出した場合も)
  • 白ベースのグラデーションの場合、色が暗くなってしまう場合がある
などが挙げられます。


改善策の1つとして、参考にしてみてください。